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実弾

 投稿者:ちい  投稿日:2019年 2月 4日(月)16時37分2秒
  実弾をこの日本で、人生のうち実弾を撃ったことのある人間がどれくらいいるのだろうか。
 戦争に言った世代は別として、戦後生まれから数えるとその数はぐっと減るだろう。これを読んでいる貴方は、そもそも本物の銃に触ったことがあるかどうか。

 俺は、ある。

 合法的に、それも訓練の中で。だが、たった30発。その30発だけが、俺の人生の中で実弾を撃った全ての回数になるだろう。That's all.それが全て。
 それが、全てなのだ。
世界で一番
早い音、と言うのが気に入った
それが骨の音らしいし
澄んだ高い音らしいし
怖ろしい美しい音らしいし
誰も試したことのない音楽
焼却炉は禁止されている


法律と条令によってだ。

 小さい自営工場では鉄製品の目玉であった小型焼却炉が、環境汚染を食い止める、と言う理由で禁止になって既に久しい。
 立ち枯れて朽ちる、錆が浮いて腐食しゆくそれをそこここで見る。
 目の前にある、それが今も現役なのは、もちろん、闇、ということだ。
 野焼きの匂いもする、それを咎められれば年間の予算は100万を下るまい。
ヒュプノス。眠りを死になぞらえる。多くの先人とともに私もまたそれを体感する。ありふれた追体験。覚醒と蘇生の差異。
古い古い14インチ

うちにはテレビがなかった。
特に必要もないものだったし、わざわざ買いに行く気もしなかった。
ニュースはネットで手にはいるし、音楽は対してまともなものも流れていない。
映画もDVDならパソコンで見ることが出来る。
トレンディドラマやバラエティ番組は反吐がでるほど大嫌いだ。
そう考えて、わざわざ手を伸ばす人間がどれほどいるのか。

そう思っているときに、古い中古のテレビが余っていると聞いた。
映り良くないよ。
 YES.
古いよ。
 YES.
汚いよ。
 YES.
3局しか映らないよ。
 YES.
運ばれたそれは、14インチ、おそらくは20年前の旧式。上等。
手でもって運べる、その程度の軽さが気に入った。
新聞を敷いて、まずそこに転がす。
きゅっきゅっと、音がするほど画面を拭くとぞうきんが真っ黒になった。
モニター周りが白なのが気に入らない、アクリル絵の具を持ち出してブラックジェッソで真っ黒に塗った。
赤と緑を散らして、よく分からないアート風。
表を見ると、どこにもビデオ端子がない、問題ない。
裏を見たら、VHSと一応書かれた入力端子。
今度ゲーム機を持ってきたら、ケーブルをぶっちぎって、
導線剥き出しで繋がなくちゃなぁ、と、それだけ思った。

傷つけられるのは

いつでも優しい人々ばかりだ。
傲岸さを持ち合わせれば理不尽にそれほど振り回され悩まされることもあるまいに。
人はいつでも平等ではない、理想ばかりが先走っても与えようとするだけのものを対象たるその人物が享受できるだけの器があるとは限らない、杯に椀に入れるだけの水も酒もそそぐことは出来ない。

それが世の理不尽と嘆くことは容易い、嘆きだけなら。
いつでも試みようと誠実な人ばかりが、器の外にこぼれ落ちた時間と労力と誠実にほぞを噛み、砂に沁みて取り返すことの出来ない愛情の残滓を掬い取ろうと叶わぬ努力を繰り返すことになる。
しかし、その誠実と優しさが賞賛されるべきであるかどうかは、今ひとつ判断を差し控える。


黒と黄

女は首から最近流行のビーズ編みの小さなを下げていた。
 流行と違ったのは、それが淡いパールや華やかなスワロフスキーの色合いではなく、昔ながらの小さなビーズでそれも不透明の黒と黄色であったことだ。
 それは女の春らしいピンクのワンピースや白いカーディガンにいかにも不釣り合いであり、どこと言って特徴のないありふれた女の容貌にもそぐっていない。
町中で見かけてだけの彼女に、そのミニポシェットにはなにが入っているのと、問いただしたい気持ちが湧く。
だが、おそらく答えは、
「なにも。」
と言われるのだろう。
なにも入ってはいない。
 
 

静かに怒れ

 投稿者:ちい  投稿日:2019年 2月 4日(月)16時35分57秒
  静かに

いつでも忘れられない憤怒。
性差による差別、と、そう一言で言ってしまえば簡単だが。
日本の社会構造と慣習に根ざした意識は根深い。
全国転勤を伴う管理職研修に例えば共にある。
その同じ同期に向かって、僕はこの研修に来る女の人の気持ちが分からないんですよね、だって来たら、結婚しても旦那さんと絶対離れる訳じゃないですか。転勤しなきゃいけないんだし。離れるなんて何考えてるんだろうなあ、わっかんないなあ。
と、なんの悪意すらなく、無邪気に言い放つその無神経。
選択肢は彼にとっては一つしかない、すなわち夫に従って伴われるそれこそ奥さん、虫酸が走る。
殴り倒してやりたいほどの憤怒に駆られても、例えそれを告げたところで、彼が理解することが出来るとは思えない故に、それを告げることすら徒労と言うことにも不愉快を覚え、研修の同期であるという理由でそれを告げて不和の種をまくことと、研修のほとんどを占める男性陣の説得にあいかねないという不快な予想の故に、更に業を煮やす。
自分自身がそうやって無意識的に日常的に差別されることになどいつまでたっても慣れるはずはない慣れたくもない。
何故、結婚すれば女は「奥さん」と呼ばれるのか。何故男を「主人」と呼ぶのか。言葉そのものに表される意味に、許し難い憤怒を。
己の主人はあくまで自分自身だと。
そう認められる日は、おそらく私が生きているうちには来ない。
公務員ならいざ知らず、何故、民間では同じ仕事をしても、あからさまに給与に格差があるのか。
腰掛け入社をあしざまに言いながら、何故肩たたきも真っ先に女子社員からなのか。
セクシャルハラスメントを何故いつまでもコミュニケーションと勘違いしている男が多いのか。嫌な男など、いつまで経っても、どこまでも嫌に決まっていると、何故理解しないのか。
数え上げればきりがないそれら全て。
いつまででも赦すことはできない。
 

転がる石

 投稿者:ちい  投稿日:2019年 2月 4日(月)16時34分18秒
   大抵の奴は馬鹿馬鹿しいと笑うだろうが、伝説に出会ったことがある。
 酒とドラッグ。
 反抗と無軌道、そしてロックンロール。
 勿論俺はそんな年じゃない。

 今考えればアナクロニズムに馴染む、行き場もない世代の反抗が、そんな形で現れて時代を変えたという。
 実際には何も変わってやしない、商業主義にはむしろ磨きがかかったし、俺の息子ときたら、学校をさぼって(学費を払ってるのはこの俺だって言うのにだ)、学校へ行かない自由とか、お袋の作った飯を食いながらほざきやがる。
 俺は40の声を聞いて段々腹が出てきたし、すっかり中年のおっさんだ。
 会社じゃうだつはあがらないし、なんだかリストラの寒い風も吹いてきた。
 ここじゃ「俺」とか言ってるが、会社がへこへこしながらお客さんのご機嫌と取引先のご機嫌と上司のご機嫌とどうかすると部下のご機嫌も伺ってる。
 だけど、他に出来る仕事もない。

 その日も酔っぱらった上司に付き合わされて、多分女房もあきれ果てて寝てる、そんな午前様。
 家に帰るのも億劫で、よれよれと、路地裏を辿る。

 そこにあいつは落ちていた。

 人が倒れているのを、落ちていたと表現するのは間違っているかも知れない。
 灰色に色褪せたアスファルトに寝転がって、そして星を見てた。
 正気の沙汰とは思えなかったが、酔いに任せて声をかけた。
 失われた、失われた時代の転がる石の伝説。
 馬鹿げたらんちき騒ぎに夜明けまで付き合った。

 正気とは思えない、鼻水を垂らしながら、いい年をした大人が。

 けれど、それが伝説の伝説たる所以だったのだろうと、二度と出会うことのない今になって思う。
 

回転

 投稿者:ちい  投稿日:2019年 2月 4日(月)16時33分46秒
   クーラーなんざない。
 窓を開けると、乾いた砂埃の匂いがした。
 それでもこもった室内よりまし、饐えて澱んだ自身の匂いを逃がす。
 くしゃくしゃのシーツの上で、白い腹を見せた女が欠伸をした。
 女も俺も同じ、くしゃくしゃのシーツを同じ匂いをさせて、くしゃくしゃの髪をして。
 その日は休みだったので、また同じことをした。
 何もない町で、せめて平日ならさびれた工場の歯車になりに行けたのに、女も俺も、他にすることがなくてただ腰を動かした。

 お定まりの動きで、前後運動を繰り返す。
 パン、パン、と規則的な音がする。
 腰から上はまた暇だったので、それも飽きた煙草に手を伸ばすと、腹の下から女がまた一声だけかけて寄越した。
「灰を落とさないでよ。」
 物憂げに。
 女も飽きたのか、また、欠伸をする。

 腹の上に出すと、ごわごわの紙で拭き取るそれもお定まりの作業。
 既に先客でいっぱいのゴミ箱に突っ込めば、指先に自分の出した物が残った。
 ほんの僅か、ごくごく小さな生命のそれは死体だ。


 指先を摺り合わせるようにして、それを床に落とした。
 

猫の額

 投稿者:ちい  投稿日:2019年 2月 4日(月)16時32分38秒
   一昔前までは、甘ったれているの一言で片付けられた大半が、最近は何でも病気だ、ちゃんとした治療法も確立されていて投薬と通院で大半は治るらしい。
 人間というのは不思議なもので、「病状」が軽快しなくても、何とはなしに病名がつけば安心する傾向もある。そんな病名を探せばきりがない。
 それからすると、俺は今まで自分が単に人生をやり損なったありふれた敗残者だと思っていたが、専門家を当たればもしかしたら病名の二つや三つは探してくれるかも知れない。
 病名とは違うが、最近は様々な現象についても横文字の名前が割り振られていて、日本語オンリーの俺はなかなかそれも覚えられない。
 その中の流行の一つに心当たり。
 ドメスティッス・バイオレンス。
 阿呆な俺は結構長いこと家庭内暴力というのは、例えば夫が妻を、子供が親を殴る蹴るすることを差すんだと思っていたが、広く傷跡が残らなくてもそれに当てはまる場合もあったらしいと最近知った。少なくとも赤い血が流れる傷跡が残る以外の場合も。
 そんな意味で言えば、まさしく俺の親父はドメスティック・バイオレンス、家族を養わず寄生虫の生活をしながらそれだのに家長の権威は保ちたがるというありふれた穀潰しだった。
 忘れもしない、あれは中学2年の冬。俺はこれから受験戦争のまっただ中に突入しようかという年頃だった。あの日のことは忘れない。多くの不幸な家庭に起きたことが、我が家にも起きた。思い返してみればつくづくありふれた話、夕方の団欒、平和な光景、その中へお袋がこわばった顔で入ってきて、仕事を辞めたの、と親父に聞いた。親父は黙っていた。お袋の声はテレビのヴォリュームをあげるみたいに段々とでかくなっていって、最後には金切り声で親父をなじった。そこにいたのは親父とお袋と俺。兄貴は例によっていなかった。親父はその日から、もともとからろくな親父じゃなかったが、より一層輪をかけて本物のろくでなしになった。脱サラ、社長、そして肩書き、肩書きオンリー。それをめでたい出世と言うのはあまりな皮肉か。 もしかすると、それからの大騒ぎは特筆に値するのかも知れない。だが、あまり詳しくは思い出したくはない。親父は社長と名乗るだけ名乗って、貯金と退職金を無為に磨り減らした。勿論一銭も収入はない、危うく借金を作りそうになって、家も何もかもを抵当に入れかねない段階になって今度は家に閉じこもった。健康体の大人が収入も仕事もなく、日がな一日家にこもってたまに外出しては「成功の秘訣!」などとくだらない本を買ってこれる神経が俺には分からなかった。それでも家は家で家族は家族だった。思春期だったらしい俺はその波をもろに被って、おそらくそれなりに傷付いて、確実に今でも片鱗を引きずっている。巧く立ち回れもしない不器用者。
 たまに意識するほどに鬱屈した。そんな時、ほとんどそれら全ての騒ぎを蚊帳の外に、中学から家を出て社会人となって久しい今も家にはほとんど寄りつかない兄貴を、俺は心の奥底で恨み、その一方で羨んだ。俺も家を出たかったが、親父の放蕩のおかげで家には金がなかった。お袋に、地元の高校大学にしてね、と言われてどう抵抗しようがあったろう。子はかすがい。お袋が俺を手放しながらない理由はもう一つあった。俺はお袋のサンドバッグだった。実際に殴られたという意味じゃない。王様の耳はロバの耳。ミダス王の秘密を呑み込んだ穴と同じ役目を俺は背負った。親父は家族の恥、一族のつまはじき。お袋は親族にすら、親父の愚痴をこぼせなかった。お袋の愚痴はほとんど全部俺に降りかかってきて、長いときには一日3時間にも及んだ。そのことについてはお袋を責めるべきじゃないと今でも思っているし、その時ですら思っていた。だが、その間勿論ずっと真剣に耳を傾けていなければならない。短いときには10分ですむ、こともあったかもしれないが、大抵は耐え難いほど長く続いた。親父への呪詛、毎日3時間。
 俺は本当に家を出たかったが、実際に家を出ることが出来たのは社会人になって数年経ったことだった。兄貴が中学から家を出て日本一の大学に行って官僚になりやがったのとはえらい違いだが、俺が3流私大しか行けず、公務員にも棒に引っかかるようにして就職せざるを得なかったのも、別にお袋の所為ではないし、ましてや決して兄貴の所為ではない。
 俺の理性は、俺の不遇はどう考えても俺自身の怠惰と不徳の致すところで自業自得でしかないと声高に叫んでいるが、俺の感情は理不尽にも親父やお袋や兄貴を根深く怨まずにはいられない。そしてまた愛さずにもいられないところが不毛な袋小路と言うものだ。

 俺は、大抵の場合、ありがちな個人的享楽的指向とやらに生きて、まるで一心に修行をする苦行僧のような熱心さで収入の大半を浪費をしたり遊興をしたりして費やさねばならない気分にとらわれる。そうやって切り刻まれたような時間を何かのピースで埋め尽くさなくてはいられないのも、やっぱり何かオカシイんだろう。
 それでもたまに本当にどうしようもなくなる。
 生きている、どころか、ただそこにいるだけと言うことが途轍もなく辛くなる。そんな時は床に正座する。そのまま前に倒れる。膝を抱えてうずくまる。床に額が着く。そのまま歯を食いしばる。具体的な悩みはない、人生相談にも用はない。ただ何かが身の内を渦巻いてどうしようもなく耐え難いだけだ。そんな時は大声で叫び出したいのをじっと堪える。そんなことはいい年をこいた大人のやることじゃない。落ち着け、冷静になれ、俺。本当はオマエ(俺)はオマエの学歴からすれば不相応なほどの収入を得てある程度は安楽な暮らしも出来る。浪費をしなければ、だ。それで何が不満だ、十分なはずだろうと思うが、それでも嵐は去らない。
 だが、こんな時は何も言って欲しくない。「大丈夫?」とは聞いてくれるな、「バーカ。」と鼻で笑ってくれ。それも嘘で本当は激烈に甘い言葉や愛情をほしがっているのは厭と言うほど自覚しているが、それに甘えられるほど素直にも出来上がってはいないのだ。俺は世界にとって今更の余剰物、不要なゴミ屑だけれども、そのゴミ屑を踏みつけないでいてくれればいい、気付かなかった振りをしてほしい。そんなゴミ屑でも、知らぬ振りをして置いておいてやろうと、シンプルに体感させてくれ。赦してくれなくていい、のたうち回るに任せていてくれ。だが、糺さないでいてくれれば。。

 世界は猫の額。
 その狭さの中に俺の存在する余地はあるのか。






ピンは刺すためにあるものだ。
つまりこういうこと。
馬鹿に刃物は与えちゃいけない。
その上俺の考えることときたら。

何がきっかけでそんなことを考え始めたのか、いくら考えてももう分からなくなっている。繰り返されるつぶやきは、はるか10代のころから、からからからから山奥で回り続ける経車のようにすっかり染みついた習慣だ。経車はこの世に功徳をもたらすらしいが、つぶやき続けた憤怒と呪詛がいったい素敵な何かをもたらすなんてことがあるのか。それが固形に固まり始めたのもやっぱりいつからか分からない、きっかけなんてあっただろうか、それについては単にそれが長く堆積した棚が過負荷に耐えきれず落ちただけの話かも知れない。

 いつか通りすがりに化石と刃物の店を通った。なんで化石でそれで刃物なのかは分からない。或いはそう言う店はどこでもそんなものなのかもしれない。知らない店がいい。常連客ではない、顔も覚えてもらえない方がいい。馬鹿高い、身分証明のいるようなアーミーナイフは要らない、第一持ち歩くのにもやたら目立って大声で叫びながら歩いているのと変わらない。理由はキャンプ、ありふれたごくありふれたメーカーの当たり障りのない細さそして短さ、誰の家にでも一本は転がっていそうな。それでも突き刺せば心臓に届く。
 それをたまに研ぎながら2年寝かせた。
 漬け物じゃあるまいしなんて、そういう風には言ってくれるな、何しろ賞味期限があるわけじゃない。ワインと同じで古い方がいいんだよ。多分。
 そうして頭の中で実行計画ぐるぐるぐるぐる。
 紙の上に何か書きはしない。誰が拾うか分からない、いざとなって言い訳の聞かない証拠などいったい誰が残したがるか。謎めいたダイイングメッセージ、でもあれは本人が残す物じゃない。素晴らしい計画的犯行、称賛に値する。被害者は誰にするんだ、誰の心も痛まないような、勿論俺の心も痛まないであまつさえ俺とは何の関係もないような。
 そこまで考え始めると脳内にいつもの嵐。それでもいい、構わず考え続ける。非力な女子供では駄目だ、きっちりガタイのいい男がいい。なんでかは分からない、そんな男の喉元を切り裂いてはらまたかっさばくには一体どうしたらいい。そんな時、俺は危うく勃起しかけているのに気付く、なんてこった俺は変態か、イヤそれ以前の前の部分で確かに間違いなく変態突入だろう。
 現実の俺はなまっちろい優男だが夢想の中では細いながらも無駄のないしなやかな豹のような男で、通りすがりにギリシア神話の彫刻のような筋肉の頸動脈を裂き、そのはらわたを引きずり出す。電気を消して、それでたまにはマスをかく。勿論それはとっておきの場合で、大抵の場合独り寝の友はかなり今時なピンナップガールで片付けていて、それで収まらないときには現実の彼女と済ました。けれど一人の時に彼女を思ってヤることはほとんどない。それは俺のささやかな秘密だが、現実の彼女にもそろそろ飽きた。本当にどうしようもないときにだけ、噴き出す血とむしろたくましい神話の男を考える。そんな男を殴り倒して好きなだけ切り裂くにはどれくらい殴ればいい。
 結局ナイフは使われたことがない。お守りのように机の中に入ったまま。
 そして俺はぬるい日常。
 ところで俺の仕事を言い忘れた。郵政3種、外務員、要するに郵便配達、それが俺の仕事。
 給料は悪くない、肉体労働、真夏の炎天下に目を回したり真冬の極寒にぶるぶる打ち震えながらお手紙と小包を配って歩くそれは正当な代価だ。
 郵政外務員の仕事なんてきついばっかりでつまらないでしょうとよく言われる。配達は人間ドラマに満ちあふれていて含蓄があるでしょういっそ本でも書いたらいかがですか、それも言われる。現実はその中間だ、そこそこにドラマティックだったりする人間模様と決まり切ったルーティンワークの丁度真ん中、ヤジロベエの視点に俺はバランスを取る。毎日に業務ならそれも日常、退屈なだけでも緊張の連続でも、そんな物は毎日続けてはいられない。何にしても、それらの人間ドラマは全部守秘義務のうちだ、俺に描ける物語なんぞない。
 毎朝、決まった時間に出勤する、仕分ける、集荷する、配達する、時折代わりに集金する、簡単なようで細々と面倒くさい仕事。それでも細かければ細かいだけ、何も考えなくて済む。余計なことを。俺の担当地区はまだ区画整理が終わっていないので、1451番地とか3429番地とかが平気で隣り合わせに混在する。番地の番号はおそらく5000番地くらいまであって、馴れないと何がなんだかワカラナイ。日々、「クカクセイリ、クカクセイリ、クカクセイリ…。」と、都市化を掲げた市民団体が何故か郵便局の前をうろうろしているが、塔の区画整理に反対しているのも、別の市民団体なので一向に話は進まない。由緒ある地名をありきたりの○○×丁目なんかに変えてしまうのがけしからんというのが表向きの反対理由だが、本当はそれにはもっと根深い理由があるらしい。そんなこんなで市役所の苦労はいつまでも報われないままだ。ついでに郵便局の苦労も。
 そんなわけで、結構まめに休みは取れる。それだけは天下の公務員様と言えるのかも知れない。今の彼女はそれならば趣味くらい持てと口やかましいが、取り立てて趣味と言えるほどのものはない。器用貧乏で、何一つ出来ないということはないが、趣味の時代に生きる、と言われても、命を賭けるほどの趣味など今時誰が持ち合わせているんだろう。彼女にしても、つまらない男、と思っているから口やかましいだけで、実際問題彼が貯金を食いつぶすほど、一つの趣味に走り出したらそれは口汚く罵るに違いないと俺は思う、違うか?それにしても、色々趣味ですらないくだらないことにあちこち金をつぎ込んで貯金らしい貯金が出来ていないことは彼女にはまだ話していない。 俺がやることの中で、金のかからないことが、一つだけある。だが、それも彼女に話せば鼻先で笑い飛ばされそうなことだ。つまり公園で昼寝。近くの何もない森林公園、桜の名所の季節だけはにぎわうが、あまりにも田舎で何もなさ過ぎて、桜の季節以外はほとんど誰も来ない。市の金で整備されているので、環境だけは抜群にいい。ひどいときには清掃員の方が来訪者より多いくらいだ。木陰に、汚れきったぼろぼろのビニールシート、下生えは大抵湿っているので、数回来るうちに学習した。誰も知り合いに会わないのもいい、昼過ぎに来て、日が暮れるころに帰る。何となく健康的に生きているかのような錯覚を起こすのもいい、たまにはそんな時間が必要だと思っていた。
 そんな公園で、何が起こるはずもないと思っていたし、実際に起こったこともあとから思い返してみればどういうと言うことのない出来事だったとすら言える。。
木の側に寄れば涼しいなんて、どこのボケが言ったんだ。
 そりゃあ森の中に入れば覿面に違う、大きな木の木陰でその恩恵をそれなりに体感できる。
 だが、その涼しかった自然林を伐り開いたあとの、造成したての公園のショボイ並木じゃそんなもんは期待できない。
 一日中日陰になることのない野晒しのベンチ、設計者の神経を疑うが木陰にあるベンチは木の葉や桜の花びらが貼りついて使い物にならなくなっていたことも思い出す、これはこれでもしかしたら正しいやりようなのかも知れない。
 だあれも座りたがらない日の光で暑くなったベンチが俺の定位置だ。
 草一つ生えていない踏み固められた表面に砂埃が舞う、俺には多分それくらいが相応しい。
 長袖を着ていてもじりじりと焼ける目の上からタオルをかけて寝ころんでいる俺は端から見れば立派な不審者だろう、耐え難い暑さに身を晒して頭が茹だるほどそこで呆けて、一体なにがしたかったんだと問われると、やっぱりまともな答えは返せない。じりじりと灼かれるだけ、過ぎていく時の足音だけをひしひしと耳の奥に感じながら。けれど実は結構世の中の人間がやっていることなんて、俺が今無駄に過ごしてるそれを大差ない、そんなことが多いんじゃないかと思うんだが、どうなんだろう。俺には正解は分からない。
 

踊るタオル

 投稿者:ちい  投稿日:2019年 2月 4日(月)16時31分19秒
   私はあることが苦手でした。

 それはタオルを浮かせることです。今風の言い方で言えばテレキネシスというのですか、思っただけで、物を動かす力はもともと誰でも持っているものなのです。でも多くの人が耳や髪が自分の意志で自由に動かせると知らないように、もっと多くの人が目に見える大抵のものはこころの力で動かせると知りません。それは逆上がりの練習のようにこつがあって、出来ない人はいつまでも出来ません、逆にこつさえ掴めば驚くほど簡単なことなのです。ごくたまに天分があって初めから出来る人が世の中では超能力者と呼ばれているようです。
 で、なんでタオルかというと、朝起きてみんな顔を洗いますよね。それにタオルは絶対必要でしょう。朝起き抜けのまっしろなこころで「タオルよ、こーい!」と、訓練を始めるのに最適だからです。
 ここでうち明けますが、私はひどい低血圧なのです。それが私がタオルを浮かせるのが苦手な理由です。朝は、私の心はまっしろを通り過ぎ灰色になっています。つまり、何も考えられないのです。ベッドの上の目覚ましが私を起こします、まず一つ目、二つ目、そして間をおいて三つ目。更に四つ目、五つ目、そこまで来てやっと私は薄ぼんやりと目を開けます。でもとても電気はつけられません、目が痛くて眩しすぎるからです。それからやっと身動きします、ごそごそごそ。さて、更に20分、ひたすらごそごそ。そして寝とぼけたこころの声で、「タオルよ、こーい…。」勿論タオルが素直に言うことを聞くわけがありません、端っこだけが、ぴょこん、と持ち上がったかと思うと、ぺしゃ、とつぶれます。
 持ち上げようと私は懸命なのですが、なかなかうまくいかず、タオルはまるで踊るようにひょこひょこと動きます。ひょこぴょこひょこぴょこ。
 こんな事が毎朝続けば誰だってイヤになるに決まっています。
 そしてもう一つ重大なことが。ここまでの時点で、もうかなり私は遅刻寸前だと言うことです。そう言うわけで、ついには、私毎朝自分で起きあがり自分の手でタオルを掴んで持ち上げ顔を洗いに行く羽目になるのです。
 子供のころは、毎日そうやって苦労したものでした。
 

馬の骨

 投稿者:ちい  投稿日:2019年 2月 2日(土)16時10分4秒
  どこの馬の骨とも分からない。

 この国にはそう言う言葉がある。
 だが、この現在の日本で身元を完全に秘匿しておくことはなかなかに困難なことだ。もっともそれだってその気になれば絶対に出来ないと言うことでもないらしい。

 例えば有名な話でSと言う男がいる。
 良くは知らないが、彼は住居不定の身元不明の男として捕まった。なんで捕まったんだったかは忘れた。覚えているのは、彼が身元を明かすのをがんとして拒み、Sと言う彼がいた土地の名で呼ばれたと言うことだけだ。
 なぜ彼が名を捨てて家を捨てて、彷徨っていたのかは分からない。なにも分からない。彼が頑として自分の名を秘した理由も分からない。
 もう一つ分かったことは、この治安の良い国でも、まだ何者か分かららない謎の人物であることも出来うる、と言うことか。

 どこか知らない土地に行ってみたい、という他愛もない衝動に突き動かされるとき、そのうち幾たびかに一回くらいは彼のことを思い起こす。
 そしてまた、彼はずっと勾留され続け、謎の人物でありながら既に衆目に晒されて締まった人物であると言うことも考える。
 謎であり続けることは出来ないのかと。

 どこの馬の骨とも知れない、そんな人物はやはり既に滅び絶えてしまったのだろうか。
 

鷹の月

 投稿者:ちい  投稿日:2019年 2月 2日(土)16時09分25秒
  サム・シェパードと言う名前を言葉にした時、人は何を思い出すだろうか。
或いは思い出す以前に、知らない、と言う人も最近は多いかもしれない。
俳優、それが一番知られた肩書きだろう。
劇作家、俳優、カウボーイ、そしてアウトサイダー。
何者でも構いはしないけれど、彼は文章を書く。
詩集なのかもしれない。
モーテルクロニクルズは完成されていると翻訳者は言う。
鷹の月はもっと素朴でぎらぎらしていてとんがっていると。
いずれにせよ、彼と彼自身の醸したものには間違いがない。
原文で読み下すだけの語学力はないので翻訳でそれを読む。
翻訳だから難解なのか、それとも原文で読んでもそうなのか、それは、結局のところ私が翻訳を読んでいる限り分からない事柄だ。
それでも伝わってくるものがあるとすれば、それは乾燥だと思う。
どれほどの混乱と熱狂の果てにあっても、彼の言葉は乾いている。
彼の世界も乾いている。
その乾きこそが世界を形作っている。
 

太ったな

 投稿者:沈丁花  投稿日:2019年 1月29日(火)14時34分45秒
  豚のように  

夜中に

 投稿者:沈丁花  投稿日:2018年11月24日(土)07時06分5秒
  孤独カラオケダンスとか

痛すぎる
 

 投稿者:沈丁花  投稿日:2018年 4月24日(火)14時46分2秒
  だから

白の真珠のカチューシャはいかがなものかと


痛いわー
 

いやいや

 投稿者:沈丁花  投稿日:2018年 2月27日(火)13時09分4秒
  今更痘痕ヅラとか

荒れすぎ違うか


乱れとる
 

真珠

 投稿者:沈丁花  投稿日:2017年11月10日(金)16時03分40秒
  この歳こいて、カチューシャはないわーー  

驚きの

 投稿者:沈丁花  投稿日:2017年11月 6日(月)00時36分21秒
  膨張率。


悪夢にうなされそうな、ドラム缶。
 

もし

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 9月 9日(月)10時41分48秒
  ここを見ることがあれば、と思って一応書いておく。

連絡を取る気がもしあるのなら、電話なりメールなりでどうぞ。

 

不思議やけど

 投稿者:桔梗  投稿日:2013年 3月25日(月)08時05分35秒
  まぁ今一つ感覚わからないから。
こどものこどもの…って計算したら、そうそう先があるとは思えない、と考えないのかね?
流通革命とか、産地直送だから安い!とか言って卸を省くのが基本だから、時代に逆行してるとか…
 

おつー

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 3月21日(木)23時35分46秒
  てか、今日話していたマ ル チ のページを見ていた。

見れば見るほどうさんくさくて笑えるよ。

http://jeunesse-espoir.com/index.html

これだったが、メンバーシップ登録とかのところを見てん。

なぜやる気になる?と思う。

ついでにネットワーク ビジネス についても、知ってはいたが、一応、再度いろいろ調べているが、相変わらずろくなもんじゃないね。

面白いから、しばらく観察したいけど。
 

よう分かるねぇ

 投稿者:桔梗  投稿日:2013年 3月19日(火)21時42分23秒
  私もそう思う。
結構、実家の資金繰りは苦しいんやないかなぁって…
とにかく、本人が言うほどにグレイトなわけではない。
 

おさるさん関連かよ

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 3月18日(月)21時37分37秒
  あなたの脳みそが春色なので勝手にしろと言いたいけれど、まあ、一応行きがかり上相談には乗る。
が、最終的には投資と同じで自己責任だからな。

あと、恋愛は相手がいることなので、自分だけ計画的でも相手が手札を隠していた場合に裏切られた気分になることがあるから注意。
まあ、おさるさんの手札は、実家の事情(金銭関係で割とシビアな事情があると思われる)が一位、女関係(適当に天秤にかけてると思われる)くらいだろ。
ギャンブルとかはないと思うけどね。
 

まだまだ続く鬱陶しい話(笑)

 投稿者:桔梗  投稿日:2013年 3月17日(日)23時06分4秒
  おさるさんは、私がぞっこんなのを知らないに関連して。

というか、おさるさん本人への暴言、周りの人物評も含めて考えると、おさるさんを見栄っ張りの根性なしと見抜いていることに気づいている。
なので、ある種正しい言葉を選んで伝えようとしても信じて貰えない。

向こうもある種、意地っ張りだから、俺がスゴいからといって俺に惚れすぎるな、寄りかかるな発言をする。
→俺スゴいから、惚れて寄りかかれ、の裏返し
真に受けて、寄りかかったりしないもん、ではなく、自分で頑張っていくけど、それでも助けてもらいたいときあるもん、で返さないといけなかった。

私の価値観の中の、魂のピカピカ、をおさるさんに見つけた瞬間から全てが飛んでたよ~
 

それは愛ではない

 投稿者:桔梗  投稿日:2013年 3月17日(日)15時24分28秒
  いや~強烈な言葉をありがとう。
ちょっと前の私に言いたいが、多分、ちょっと前の私にはつうじないだろう。

 

昨日はありがとう

 投稿者:桔梗  投稿日:2013年 3月17日(日)09時28分36秒
  この掲示板登録したからもう今度からはもう少し書き込みます。
 

あのさー

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 3月12日(火)00時03分33秒
  http://www21.atwiki.jp/enemy/

鯉に舞い上がってるのは分かるけど、ここ見ておきなよ。

読んでて、元居候とか似てるんじゃない?と思ってみた。
 

お疲れ

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 2月27日(水)23時36分45秒
  うまくいきそうかね、勝負は水ものなので、適当に力を抜きつつ仕掛けをかけていきたまえよ(笑)。

とりあえず、のんびり予定を聞いておきたいのだが、今のところ3月の土曜では3月30日がまるっとあいている。
あいてる?

泊まりで来るなら、家飲みしつつ(あるいはきりがなくなりそうなら、近所で安く飲むという手もある)、翌日は送るがどうか。
 

いや、セミナー面白かった

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 2月19日(火)20時06分43秒
  今回は内容も面白かったのだが(それは直接会った時にでも)、それ以上に参加者のおばあ様方が面白かった。

一緒にお茶をしたのだが、お茶を吹きそうなくらい面白かった。
腹の探り合いとか階級の探り合いとか、序列を探ってる具合とか、3人おばあ様がいたんだが、うち一つが断トツで資産家だったので、自慢大会が独り勝ち状態になっていたところとか。
リアルなミセス・ワタナベを実地で初めて見た。面白かった。
 

くだらんことを

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 2月15日(金)00時25分3秒
  まあちょい飲んでるのもあるが、ぐだぐだ書く。

なんといっても仕事お疲れ。
仕事ないってのは本当に、紙一重だなと思う今日この頃なので、マジいろいろ考えるが、ちょっと親がなあと思わんでもない。
まあその話はどうでもいいのだが、くだらない話というのは、中 島 みゆき の話。

確かあなたは一部好きだったように思う。
私はそれほど全部が好きでもないのだが、今日、ちょっと調べもののついでに見ていて「それは愛ではない」の歌詞を「読んで」衝撃を受けた。
ものすごくよくわかる。
そして、これというか、中島みゆきを意外と男性が好きな理由もよくわかった。
これは、女じゃないと思った。

まあその辺は、語る機会があったら語るが、曲としても衝撃じゃなかったんだが、「読んで」字面で意味が脳みそにぐさりと刺さった瞬間、久々「詩」として衝撃的だったよ。

年を重ねんと分からないことはたぶん死ぬまであって、それが意外と面白い。
 

今日は

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 2月 6日(水)00時47分43秒
  撤収が遅くなってすまん。


面白いので、ついつい聞いてしまった。
今までの本やゲームの知識でも、いろいろ合わせて考えればわかりそうなところを照らし合わせないところが意外に面白い。

自分が能動的な立場になったらと思ったら割とわかりやすいと思うんだがなあ。
 

おつー

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 2月 2日(土)21時43分56秒
  今日はめっちゃダラダラしていた。
出かけたんだったら日差しの強さがきつかったんだろうが、つきのもので調子悪かったのでマジで日向ぼっこしてだらけていた。

これができるってのが、すごい贅沢だと真剣に感じている。
 

おは~

 投稿者:桔梗  投稿日:2013年 2月 2日(土)07時57分9秒
  昨日は残業のあと、残業メンバーと飲み会。
16日は残念
 

本日は

 投稿者:沈丁花  投稿日:2013年 2月 1日(金)22時36分19秒
  証券会社セミナーに遊びに行っていた。
いや、まじめに話を聞きに行ってはいたのであるが、先日のM証券よりは今日のD証券のほうが面白かったと思う次第。

あと、2月16日は、ツレが休みだったので遊べないよ、すまんな。
 

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